
こんにちは、小法師です!
夏は台風の季節ですね。「台風○号が発生しました、大型で強い台風になります」と言ったニュースをよく聞きます。
台風が来ることはわかったけれど、「強い台風」とか「猛烈な台風」「暴風域」という言葉、正直よくわからないな~と思いました。
そこで、強い台風の基準や猛烈な台風、暴風域の定義など強さの表現など色々と調べてみました。
早速いってみましょう!
強い台風の基準って何?猛烈な台風はどれくらい?
台風にもいろいな基準がありますが、そもそも「台風」ってのはなに?という話です。
台風とは
気象庁によれば、台風は「北西太平洋または南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のもの。」と定義されています。
台風の強さによっては、国が災害対策本部を設けるなどして被害があった時に速やかに対応できるようにしています。
大型の台風10号の接近に伴い、先ほど、関係閣僚会議を開催しました。政府としては、様々な事態に対応するため、警察、消防、海上保安庁の各機関はもとより、自衛隊も必要な場合には要請を待たずに救援活動に当たるべく、九州から中部地方の部隊を中心に2万7千人が即応態勢を敷いています。 pic.twitter.com/cwkpfse3iQ
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) August 14, 2019
この台風の強さによって表現が変わってくるのですが、その「強さ」は「最大風速」のことを意味しています。
次の項目で見ていきましょう。
強さ=最大風速
「強さ」は最大風速によって表現が変わります。風速は次の通りです。
強さ | 速度 |
---|---|
(表現しない) | 33m/s(64ノット)未満 |
強い | 33m/s(64ノット)以上 44m/s(85ノット)未満 |
非常に強い | 44m/s(85ノット)以上 54m/s(105ノット)未満 |
猛烈な | 54m/s(105ノット)以上 |
引用:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/haichi2.html
先ほどから「m/s」という単位が出てきますが、どういう意味でしょうか。次で説明しますね。
m/sとは
「m/s」とは「メートル毎秒」のことで、「1秒間に1メートルの速さ」ということ。
ですから「強い台風」と表現されると、最低でも33m/s以上なわけですから、1秒間に33メートルの速さということになります。
「猛烈な台風」になると54m/sということで、「1秒間に54メートルの速さ」
ただし、最近の天候の異常さがあるためか、風が弱くても雨が非常に激しい場合「強い台風」と呼ぶこともあるそうです。
では次に、風の強さが与える被害を見てみましょう。
風の強さと被害の程度
風の強さがどれだけの被害を与えるかを知っておくのは自分の身を守るためにも必要です。
風力 | 風速(m/s) | 現象 |
---|---|---|
5 | 8~10.7 | 葉のある木がゆれ、池の水面に波頭が立つ |
6 | 10.8~13.8 | 大きな枝が動き、傘がさしにくくなる。電線が鳴る。 |
7 | 13.9~17.1 | 木全体がゆれだす。風に向かって歩きにくい。 |
8 | 17.2~20.7 | 風に向かって歩けない。木の小枝が風で折れる。 |
9 | 20.8~24.4 | 人家にわずかの損害が起こる。(煙突が倒れ、瓦がはがれる。) |
10 | 24.5~28.4 | 陸地の内部では珍しい。樹木が根こそぎになる。 人家に大損害が起こる |
11 | 28.5~32.6 | めったにおこらない。広範囲の破壊を伴う。 |
12 | 32.7以上 |
気象予報士で防災士でもある國本未華さんのtweet。「台風の勢力って風の強さで決まっています。」とありますね。風の強さを知っておくことは身を守る上でも大切なことなんです。
台風の勢力って風の強さで決まっています。「非常に強い勢力」ってことはつまり、風がかなり強いんです。
電柱が折れて停電したり
木が倒れたり
屋外は飛来物多数のおそれ。東京も夕方から非常に強い風に。
私は外の物干し竿を屋内にしまいました。
※台風の中心位置は多少ずれることがあります pic.twitter.com/HaFoBltfJV— 國本未華(気象予報士・防災士) (@kunimotomika) September 3, 2018
強さの次は「暴風域」という言葉を調べてみました!
暴風域の定義は?
「暴風域に入りました。注意してください。」と台風の季節になるとよく聞きます。どんな意味なんでしょうね。定義はあるのでしょうか。
暴風域の定義
気象庁によると暴風域の定義は次の通りです。
台風の周辺で、平均風速が25m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域。通常、その範囲を円で示す。
引用元: 気圧配置 台風に関する用語
単純に言ってしまえば、範囲内において25m/s以上の風が吹きまくっている状況です。すさまじい風が吹いているという状態ですね。
調べていく中で「暴風域」の他にも「強風域」「暴風警戒域」というのもありました。暴風域と一緒にまとめてみますね。
「強風域」と「暴風域」と「暴風警戒域」
用語 | 説明 |
---|---|
強風域 | 台風や発達した低気圧の周辺で、平均風速が15m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域。通常、その範囲を円で示す。 |
暴風域 | 台風の周辺で、平均風速が25m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域。通常、その範囲を円で示す。 |
暴風警戒域 | 台風の中心が予報円内に進んだときに、暴風域に入るおそれのある領域。 |
2019年8月に発生した台風10号。「九州南部の一部が風速25m/s以上の暴風域に入った」とあります。
【台風情報】
台風10号は14日(水)22時の推定で、九州南部の一部が風速25m/s以上の暴風域に入ったと見られます。
15日(木)の午前中に四国に上陸する可能性が高く、すでに山陽新幹線などが運転取りやめを決めるなど、お盆のUターンラッシュに大きな影響が出てしまいそうです。https://t.co/5G2JNSgWZl pic.twitter.com/MJKtowFFPw— ウェザーニュース (@wni_jp) August 14, 2019
「暴風域」という言葉を聞いたら、非常に強い風が吹いていると思ってください。興味本位で外に出たり海や川に近づくというのは危険な行為ですからね、絶対に止めましょう!
台風の大きさに関する表現
強さ以外にも大きさに関する表現もありますね。
「大型の台風」「超大型の台風」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。台風に伴う風速15m/s以上の領域の半径を基準にして「大型」「超大型」がわけられているようですよ。
大きさ | 風速15m/s以上の半径 |
---|---|
表現しない | 500km未満 |
大型(大きい) | 500km以上 800km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800km以上 |
引用:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/haichi2.html
半径が「500km以上800km未満」なんて気軽に書いてありますが、800キロってなると「東京から広島」くらいまでの広さのことをいうそうですよ。
どれくらいの規模なのか、イメージができそうでできないくらいのサイズではないでしょうか。
2019年8月に発生した台風10号。一時期「超大型」になりました。つまり「半径が800キロ以上」ということです。東京から広島の距離を余裕で覆ってしまうってことです。
1000RT:【超大型】台風10号、15日に西日本に上陸へ 災害級の暴風雨に警戒https://t.co/PhVhsA88AB
特に警戒が必要なのは四国東部や紀伊半島の南部で、16日朝までに500mmを超える大雨となるおそれがあります。 pic.twitter.com/TJtliBJKFa
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 13, 2019
強い台風の基準や猛烈な台風など表現に関するまとめ
台風には様々強さや大きさがあることを今回調べた中でわかることができました。
風の強さによって「強い・非常に強い・猛烈に強い」と段階にも分かれているし、大きさも「大型・超大型」とありました。
半径が800キロとなると東京から広島をすっぽりと覆ってしまうくらいの大きさです。
台風シーズンとなり、ニュースで毎日のように台風関連情報について聴くことがあると思いますが、気まぐれで行っているわけではなく、しっかりとした区分があります。
「大型で非常に強い台風」なんて言葉が聞こえて来たら、事前に避難情報に気を配るなどして身を守る行動を心がけてくださいね。
今回は以上となります。
お読みくださり、ありがとうございましたm(__)m